来年度の住宅省エネ補助金の見通し

来年度の国の補助金がどうなるかは、まだ決まっていません。決まっている事実と、今年度に申し込むか来年度を待つかを考える材料を並べました。

このページには予想を書いていません。補正予算が閣議決定されたら、その日のうちに内容を更新します。

例年の流れ

国の住宅省エネの補助(給湯器・窓・新築とリフォーム)は、ここ2年度、前の年の11月下旬の閣議決定の日以降に着工した工事を対象にした補正予算の事業として行われ、予算の上限に達するか、年末の期限で受付が終わっています。

2025年度(令和6年度補正予算)
  • 対象:2024年11月22日(経済対策の閣議決定日)以降に着工した工事
  • 交付申請は遅くとも2025年12月31日まで
  • 給湯省エネ事業は、予算の上限に達して受付を終えた。先進的窓リノベ事業の受付は2025年12月31日に終わった
2026年度(令和7年度補正予算)
  • 対象:2025年11月28日(補正予算案の閣議決定日)以降に着工した工事
  • 給湯器と窓の受付は2026年3月31日に始まった
  • 予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで。注文住宅のZEH水準住宅は2026年9月30日で受付を終えた

2024年度以前の流れは、公式資料での確認がまだのため載せていません。

出典:資源エネルギー庁 給湯省エネ2025事業の概要(公式)/確認日:

出典:環境省 先進的窓リノベ2025事業の概要(公式)/確認日:

出典:環境省 先進的窓リノベ2025事業(公式)/確認日:

出典:子育てグリーン住宅支援事業 事業概要(公式)/確認日:

出典:環境省 先進的窓リノベ2026事業の概要(公式)/確認日:

出典:給湯省エネ2026事業 事業概要(公式)/確認日:

出典:みらいエコ住宅2026事業 事業概要(公式)/確認日:

出典:給湯省エネ2026事業 お知らせ(2026年8月28日)(公式)/確認日:

令和9年度(2027年度)の概算要求

各省の令和9年度の概算要求に、次の事業が入っています。どれも要求であって決定ではありません。予算が成立するか、いくらになるか、補助額や対象、受付の時期は決まっていません。

事業要求額
経済産業省高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金今年度の給湯省エネ事業(令和7年度補正予算570億円)にあたる事業 530億円
環境省断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業今年度の先進的窓リノベ事業(令和7年度補正予算1,125億円)と同じ名前の事業。窓の断熱改修(内窓設置、外窓交換、ガラス交換など)が対象 980億円(新規)
国土交通省みらいエコ住宅2027事業ZEH水準の住宅の新築と、既存住宅の省エネ改修などを支援する事業 2,000億円(新規)
環境省脱炭素志向型住宅の導入支援事業高い省エネ性能の住宅の新築を支援する事業 500億円(新規)

今年度の事業は「補正予算」で組まれましたが、これらは来年度の「当初予算」への要求です。受付の始まる時期が今年度と同じになるかは分かりません。

2025年度から2026年度で補助額はどう変わったか

同じ名前の事業でも、年度が替わると補助額や条件が変わります。上がったものもあれば、下がったものもあります。

給湯省エネ事業
  • 上がった・広がったもの:エコキュートの基本の額(6万円→7万円)、ハイブリッド給湯機の基本の額(8万円→10万円)、エネファームの基本の額(16万円→17万円)。あわせて、基本の性能の要件が引き上げられた
  • 下がった・狭まったもの:エコキュートの最も高い額(13万円→10万円)、ハイブリッド給湯機の最も高い額(15万円→12万円)、停電時に動く機能付きのエネファーム(20万円→17万円)、撤去加算(電気蓄熱暖房機8万円→4万円、電気温水器4万円→2万円)
先進的窓リノベ事業
  • 上がった・広がったもの:特大サイズの区分ができた。一部の非住宅建築物が対象になった
  • 下がった・狭まったもの:1戸あたりの上限(200万円→100万円)、多くの単価(例: 戸建ての内窓 P 大 106,000円→89,000円)。内窓の性能区分Aは対象外になった
みらいエコ住宅事業(新築)
  • 上がった・広がったもの:なし。長期優良住宅とZEH水準住宅の1〜4地域は据え置き(80万円、40万円)
  • 下がった・狭まったもの:GX志向型住宅(160万円→1〜4地域125万円、5〜8地域110万円)、長期優良住宅・ZEH水準住宅の5〜8地域(80万円→75万円、40万円→35万円)
みらいエコ住宅事業(リフォーム)
  • 上がった・広がったもの:上限額(最大60万円→最大100万円)、設備や改修ごとの補助額(多くが約1.2〜1.5倍)
  • 下がった・狭まったもの:平成29年以降に建った住宅は、原則として対象外になった

出典:資源エネルギー庁 給湯省エネ2026事業の概要(公式)/確認日:

出典:環境省 先進的窓リノベ2026事業の概要(公式)/確認日:

出典:環境省 先進的窓リノベ2025事業の概要(公式)/確認日:

出典:国土交通省 みらいエコ住宅2026事業(公式)/確認日:

出典:子育てグリーン住宅支援事業 事業概要(公式)/確認日:

出典:国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業の内容について(公式)/確認日:

今やるべきか、待つべきか

どちらがよいかは工事の内容と家の事情によるため、このページでは決めません。判断の材料を並べます。

今年度の受付の期限

  • 給湯省エネ事業:予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで
  • 先進的窓リノベ事業:予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで。工事は2026年12月31日までに終える
  • みらいエコ住宅事業:予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで。注文住宅のZEH水準住宅はすでに終了
  • どの事業も、予算の上限に達したら期限の前でも受付を終了します
予算の枠消化率
給湯省エネ2026事業 事業全体48%
先進的窓リノベ2026事業 事業全体27%
みらいエコ住宅2026事業 新築 GX志向型住宅63%
みらいエコ住宅2026事業 新築 長期優良住宅・ZEH水準住宅37%
みらいエコ住宅2026事業 リフォーム8%

消化率は2026年10月7日0時時点の公式の公表値です。推移は予算の消化率にまとめています。

来年度の始まる時期の目安

ここ2年度は、前の年の11月下旬の閣議決定の日以降に着工した工事が対象になり、2026年度の受付は3月31日に始まりました。来年度も同じ流れになるかは決まっていません。

補助額が下がった例もある

2026年度は、先進的窓リノベ事業の1戸あたりの上限が200万円から100万円に、新築のGX志向型住宅が160万円から最大125万円に下がりました。来年度の補助額は、今年度より多くなるとも少なくなるとも決まっていません。

故障したら待てない

給湯器が壊れてお湯が出ない場合は、来年度を待てません。今年度の受付が続いていれば、今年度の補助を使えます。補助を受けるには、登録された事業者との契約が必要です。

今年度の補助額を計算する